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コウモリ文化

蚊食鳥(カクイドリ)とも呼ばれ、かわほりの呼称とともに夏の季語である。

四国を統一した土佐の大名、「土佐の出来人」長宗我部元親は、自ら「第六天魔王」と称した織田信長に、「鳥無き島の蝙蝠」(「周辺に強者がいない状況でのみ覇権をとなえることが出来る弱者」の意を表す「鳥無き里の蝙蝠」をもじったもの)と言われた。

沖縄の八重山人は蝙蝠の子孫を称していた(厳密には、クビワオオコウモリの亜種であるヤエヤマオオコウモリの子孫ということになる)。この他、琉球諸島の各島々の伝説では、人間以外の生物に起源を求めるものが多く、蝙蝠起源はその内の一つである。島民は自らの先祖である動物を敬い、大切にしたが、各島民が互いに悪口をいう際は、「○○の子孫が」といった風になったという(なお、宮古人は黒犬の子孫を称した)。

コウモリは分類では哺乳類であるが、一見鳥のように見える。この外見を参考にしたイソップ童話「卑怯なコウモリ」がある。獣と鳥が争う中、コウモリはどっちにもいい顔をし、結果どちらからも嫌われてしまう童話であり、現在でもどっちつかず、八方美人的な人や行動を比喩する表現として「コウモリ」を使用することがある。しかし、イソップ寓話の原典に戻ると、鼬に捕まったときに自分は鳥ではなく鼠だと言って放免してもらい、 鼠はみな仇敵だと言う別の鼬に捕まった時には、自分は鼠ではなく蝙蝠だと言ってまたも逃がしてもらうというエピソードを通じて、「状況に合わせて豹変する人は、しばしば絶体絶命の危機をも逃げおおす、ということを弁えて、いつまでも同じところに留まっていてはならない」という見習うべき教訓を象徴する動物とされていることが分る。

中国では、コウモリ(蝙蝠)の「蝠」の字が「福」に通ずることから、幸福を招く縁起物とされる。百年以上生きたネズミがコウモリになるという伝説もあり、長寿のシンボルとされている。そのため西洋の影響を受ける明治中期ごろまでは日本でも中国の影響で縁起の良い動物とされていた。そのため長崎のカステラ店福砂屋などはコウモリを商標としている。

悪いキャラクター像として、日本では仮面ライダーシリーズに登場する蝙蝠男(蝙蝠系の怪人)がその例といえる。一方で、バットマンのように正義のヒーローのモチーフとして扱われることもある(大衆正義のスーパーマンに対し、バットマンは個人正義に例えられる)。なお平成仮面ライダーシリーズにおいては蝙蝠を模したヒーロー(仮面ライダー龍騎の仮面ライダーナイト、仮面ライダーキバの仮面ライダーキバ)が登場している。